〜♪♪♪



俺の携帯がなる




メールだ。





携帯を開けて、見てみると





風早先輩だった





今日、七海と一緒に
部活来いよ




だった……





昨日いろいろあったから



すっかり忘れてた





まだ大沢の兄貴の件も




片付いてないし




どうしようか……




と思っていると





「誰からのメール??



まさか女の子?!」





いきなりうしろに
現れたなな





「うわっ!びっくりしたー



驚かすなよ」





そうななの顔を見ると





なんかいつもと違った。





「だってあたしが来たの、気付かないくらい

メール見てたから」





膨れっ面で言うなな





「風早先輩だよ。部活来いって……



でも俺、まだやることあるから」





そう俺が言うと





「雅人さんのことは……もういいから。



奏、何もしないで。




関わりたくないし、関わってほしくないの



奏に何かあったら……
あたし……」






「けど…このままじゃ」




「いいの。あたしの隣には奏がいるから

それが幸せだから、もういいの」




ななが俺の制服の袖を



ぎゅっと掴んで言う





「わかった。じゃあ今日、一緒に部活行くか?」





「うん♪


早く奏のサッカーやる姿見たいな」




笑顔で言うなな





大沢の兄貴は


絶対許せないけど



ななの笑顔を見ていたいから


俺は今、ななの隣にいることを




選ぶ……――――