目を輝かせて、少女のような目で聞いてくる。




俺……自分の親に恋について


語らなきゃいけねーのかよ。




と思っていると





「ただいまー」




弟の嵐が帰ってきた。




「おかえり、嵐」




俺がそう言うと




「兄貴と母さん、何やってんの?



玄関広くねーんだし、めっちゃ邪魔なんだけど」



もっともなことを
言ってくれた。




「だってよ、」




「なら早く言いなさい。

あんたとななちゃんの関係」




「兄貴とななの関係?



は?何それ。ついにヤったのか??ななと」




「年下がななとか


呼びすてにすんなよ」




嵐は俺らより2コも下なのに



七海のことをななと



呼びすてをする。




それが昔から嫌だったりする俺は、本当に馬鹿だ。




「そんなこと、今に始まったわけじゃねーし。



んで??早く言えよ。兄貴」




「……付き合ってんだよ。ななと俺」





「いつからなの?」




母さんが俺に聞く。




「……今日からだよ」





「今日から?!遅っ」




嵐が言う。



遅いって………



俺らにもいろいろあんだよ。




と思ってると





「よかったじゃな〜い!!


あんたたち両思いなのに


全然くっつかなかったから〜



さ、なっちゃんに電話してこよーっと」





なっちゃんって




ななの母さんに電話するのかよ。