「だからさ、なな。俺には何も隠さないで。全部受け止めるから」






奏………




「……奏ッ!!!!」





きづいたらあたしは
奏の胸にとびこんでいた。





「ぁのね、あたしね……」




そしてあたしは、今日のことも、昔のことも




全部奏に話した。





「……まじで許せねー。アイツ……てか許さないし」





奏があたしのために怒ってくれてる。




それも幼なじみとしてじゃなく





彼氏として………





つい嬉しくなって
笑っていると





「何笑ってんの?なな」





奏が不思議そうに言うので





「なんかね。奏があたしのために怒ってくれて、嬉しいなーと思って。それになんか……可愛い♪」





「可愛いって……それはあんまり嬉しくないんですけど。それに可愛いのは、ななの方だろ?」





「え」





と思っているうちに、いきなり奏が近づいてきて





あたしたちは初めてキスをした。




始めは軽いものだったのに、それはどんどん深いものに変わってゆき





「そ……ぅッ――……。くるしッ………ンぁッ………んっ」





あたしが苦しくなって、奏の胸を叩いても、放してはくれず






結局、1分以上はキスをしていた。





初めてで、こんなに長いのなんて……






あたしが赤くなっていると
奏が言った。