………雄大くんがいなくなってから
1分は経ったと思うけど……



気まずい……




うしろからは、葉月たちの視線もかんじるし…




一体どうしたらいいのよぉおっ!!!



そう一人心の中で
叫んでいると




「あのさ……」



奏が口をひらいた。




「な、何??」




びっくりして少し声が裏返った。




「なな驚きすぎ。」




奏が笑い、あたしもおかしくなって笑ってしまった。



「ごめんな。朝…。ひどいこと言って。俺、無神経すぎた。」


奏………





「ううん、もう気にしてないから。
それに、…本当だし。」




「え…??」




「好きな人と一緒になりたくて、ここに入ったってこと。」



あたしは奏が好きで、頑張ってこの高校に入ったんだから――――



しばらく間が空いてから、奏が言った。




「なぁ………誰だよ。それ。」