「奏…。何か、用なの…??」



つい可愛くない言い方をしてしまった。




「別に…ただコイツが、お前のこと紹介しろって
うるさいから。」




そっけなく奏が言った。


なんだ。仲直りしにきてくれたわけじゃ
ないんだ……。




とあたしが少しがっかりしていると




「七海ちゃん……でいいんだよね?
はじめまして。俺、今日奏也の親友になった雄大。
よろしくね!」



笑顔で雄大くんが言ってきた。




「いつから親友になったんだよ。」




と奏がつっこむと




「だから今日からだって。てかさ!!聞いてよ。
さっきからずっとね
奏也のやつ七海ちゃんのことばっか……」




「雄大!!……俺ななと少し話してから帰るから。
教室先戻っててくんない??」




といきなり言った。




「はいはい、邪魔者は消えまーす。七海ちゃん、またね♪」




そう言って、雄大くんは自分の教室に戻って行った。



「うん。またね!」