「で?そんなイケメン奏也くんは、何が悩みなの??」
と言ってくる。
「そーいう変な呼び方はやめろよ。」
雄大は俺のこと、イケメンとか言ってくるけど
コイツ自身がイケメンだと思う。
軽くワックスで遊ばせた髪、綺麗な二重
身長が少し低いのがおしいけど
絶対モテると思う。
「で?なんで?もしかして彼女のこととか?」
「彼女……そんなんじゃねーよ。ただ………」
「ただ………??」
「幼なじみのことが気になっただけ!!」
言うつもりはなかったのに、雄大に言ってしまった。
「へえ〜奏也幼なじみいるんだ。俺と一緒じゃん♪って言っても、今は彼女だけど♪」
嬉しそうに雄大は言う。
「え……お前の彼女、幼なじみなの?」
驚いて、雄大に聞いてしまった。
「そーだよ。あれ?もしかして、奏也も幼なじみが好きパターン??」
なんだよ…幼なじみが好きパターンって。
と思いながらも
「だったら何だよ。」
と言う。
「アドバイスしてあげるからさ!とりあえず紹介してよ?ね!」
アドバイスとか……そんなんできんのかよ。
でも……
心の中でどこか期待してる自分がいて
「………わかったよ。昼休みな。」
「やった♪すんごい楽しみ〜」
と言いながら、雄大はまた前を向いた。
こんなマイペースなやつに
相談なんてして
本当によかったのだろうか。