「よし!家帰るかあー」




とななの指を自分の指としっかり絡ませて言う





いわゆる恋人繋ぎ……






「ねえ……奏。今から奏の家に行きたい」






とななが小さな声で言ってきた






「なな……意味分かって言ってんの??」





と俺が聞く。多分ななは、俺が考えていることの意味というものを分かっていない





「意味なんてわかんないよーっ……ただあたしが奏と離れたくないだけなの……。



ずっとくっついてたいの〜!!」





顔を真っ赤にしながら言うなな。





なながこんなことを言うのは、やっぱりさっきアイツに会ったからでもあるんだろうな……




こんなに好きな、ななを目の前にして、自分がどこまで我慢できるかなんて……全然わかんないけど………





ななの不安を少しでもとってやりたいし





守ってやりたい………