私は学校も少しずつ行っていたが体育がある日は休んでいた。

したかったけど出来なかった。

しかも入院してたときがあったから単位も足りなかった。

だから進級は出来ないことは知っていたけど1年生が終わるまでは


この学校にいたかったし通信高校に行くことになると1年の終わりまでいた方が
色々と好都合だった。


好都合っていうのは1年まで取っていた単位がそのまま、通信高校に行けて単位次第では2年まで通えたりする場合もあるからだった。

もし途中で高校を辞めたら、単位は消失してしまう可能性あるからだった。


 このクラスは本当にいいクラスで私が休んでいた間も色々と心配してくれるし

心臓が悪いことも誰も1人とも責めない。

心臓が悪いってことで出来ないって言うのは嫌だから、

やれることは、しっかりしてる。


 本当にいい学校!

このクラスで良かったって思ってる。


 クリスマスのイブはクラスの子とカラオケに行った。

プレゼント交換もした。


 クリスマスの日は家で光根さんの手伝いをした。

まだ、お母さんと呼べない…。

なんかまだ、心の中ではお母さんがいた。

あんな人でもお母さんだから…。

ローストチキンやピザを作ったり。

今までになかった。


 光根さんと紅茶飲みながら休憩した。

「ここの家庭は慣れた?」

「なれたかな…。」

「そっか…。

最近、なんか元気ないっていうか、そういう気がしてね。

何もないならいいけど…。

無理は禁物だよ?

心臓の負担にもなるから…。」


「分かったよ。

大丈夫だから!

心配しないでね。」


笑顔で言って自分の部屋に行った。

そうしたら、勇気先輩が…ノックして入ってきた。


「最近、何かあったの?」
 
私はキョトンってしてしまった。

また似たようなこと言われた…。


「実はさ…。

光根さんのことまだ、お母さんと呼べなくて…。」


「そうなことで悩んでたの?」

私は頷いた。


「そんなこと、気にしなくて大丈夫だよ!

慣れるまで時間かかるし…。

夜まで時間があるから少し休みな!


あっそうそう、先輩はつけなくていいから。

勇気でいいよ!」

「けど先輩で慣れてるので…。

まぁ慣れて来たからでいいから。」


先輩は今年で卒業で就職も決まったらしい。


バイトも辞めて何とかゆっくり過ごしてる。

あれから麗美とは会ってない。

連絡はしてるけど…。


 「やめて…。

ごめんなさい。

私が全て悪いから許して…。」


凄く胸が苦しくなって私は泣いてた。

最近こんな夢を見ることが多かった。

私が目が覚めたとき勇気先輩がいた。

汗びっしょりで発作も起きてた。

起きようとしたら止められた。


「まだ、安静が必要!

凄いうなされていたから何事かって思ったよ。

大丈夫だから…。

俺がついてる。」


そうやって言って勇気先輩は手を繋いでいてくれた。

凄く嬉しかった。