「由衣ちゃんに言っておきたいことがあるだけど…

苗字が養子になるから北瀬っていう苗字になることと、20歳になれば元通りの苗字
に戻すことが出来るよ。

強制的に戻さなくても大丈夫だからね。」


「はい!わかりました。」

そのときだった。
ちょうど警察の人がやってきた。

「今、大丈夫ですか?」

「大丈夫です。
色々と話を伺いたいのですがここで話しても可能ですか?」

「はい。私は大丈夫です。」

「まず、されていたのは本当ですか?」

「はい。本当です。」

「どんなことされていたんですか?」
私はここから全部話した。性虐待からもの投げて目に当たったことや身体中にできたあざも見せて。

そしたら写真とかを撮って家庭裁判所とかに申請するとか。
あまり詳しいことが分からない。

「とりあえず、分かりました。
こちらは以上となりますが後は北瀬さんと手続きをさせて頂きますので宜しくお願いします。
もしかしたらまた今後由衣さんに話を聞くことになるかもしれませんが今日はこれで以上となります。
ありがとうございました。」

そうやっていいながら警察の方は帰って行った。

「すいません。色々と迷惑かけてしまって。」

「大丈夫だよ!心配することじゃないから。」