そう、由美姉ちゃんのバイトが一緒だった光根(みつね)さんだった。

私も2,3回くらいしか会ったことがないけど、凄く綺麗な人だったから覚えてる。

由美姉ちゃんの葬式のときも来てくれていた。


「なんだ、知り合いだったのか。」

店長は凄く安心そうな顔だった。


「そうそう、さっき先生から退院の予定日聞いたよ。

来週の金曜日だって。」


私は初めて聞いた。

多分、さっき決まったことなんだろう。


「ねぇ、ちょっとだけ2人きりにしてくれない?」

光根さんはそうやって言った。


「いいよ!俺は仕事に行くからまた終わり次第に戻ってくるよ。」

そうやって言って店長は出ていった。



「久しぶりだね。

本当、由美がいなくなって私も寂しかったし何回も死のうとしたことがあるよ。

いつも悩みとか聞いてくれたし。

私も実はあまり恵まれた家庭ではなかった。

何回も自殺未遂したこともある。」



私はそんな話を聞いたら涙が止まらなかった。