次の日。

 毎日のようにお見舞いをくる麗美たち。

今日は勇気先輩も一緒ではなかったが手紙を受け取ったらしく、麗美は読んでくれた。


  『お前はあんな父親の子供だから子供にも犯罪を犯し、 浮気もするだろう。

同じ血が流れてるからね笑
 
 本当、今は私は由衣もあんな男もいなく、新しい人と出会って私は幸せです。

由衣の顔も声も聴きたくないので連絡しないでね。』


 私は泣き出した。

麗美が近寄ってきたので私は麗美に抱きついた。

その手紙を見た岩丸君はこれは酷いって言った。


麗美はその手紙を勇気先輩と店長に写真を撮ってLINEで送った。

岩丸君は私が言おうとしてことを言ってくれた。


「どうして、由衣の母親は由衣を捨てたのに、また一緒に住もうとしたんだろう?」

「なんかあるじゃないの?」

私は泣いていて過呼吸になっていたので話せる状態ではなかった。

麗美はずっと私が泣き終わるまで背中をさすってくれていた。


皆、私のために考えてくれていた。

凄く嬉しかったけど自分は何も出来ないって思いもあり辛かった。

 麗美たちはお見舞い時間が終わるので帰ったが私は過呼吸が治らなかった。
最近は過呼吸すると胸が苦しい。


だからお見送りも出来る状態ではなかった。

ナースコールを押して看護師さんを呼んだ。

そうしたら私の様子が可笑しいって思いすぐに飛んできてくれた。

私は酸素マスク、心電図をつけられた。

後は血圧も測られて…。
また点滴…。


こんな体では退院なんかさせて貰えないって思った。

私はその日は酸素マスクをつけて寝た。

私はまたこの間と同じ夢をみた。


由美姉ちゃんがいつも私を抱きしめてくれた。

「ちゃんとしかっりと生きてね。」

「無理だよ…。」

私は泣きながらそう叫んだ。

私は本当に生きてるだけでつらかった。

誰にも愛されてない。

結局、私はいつも1人ぼっちで他人に迷惑を掛けっぱなしの子。

私は目が覚めたとき、枕がびっそりと濡れていた。

涙だった。



 翌日、私は安定して、酸素マスクとかは全て外された。

ただ退院はまだ出来ないと言われた。

その日の午後、先生に呼びされた。
心臓移植ができないのでとりあえず薬で症状を抑えるってこと。

元々、悪いみたいで、はしゃいだりすることは禁じられてるらしい。

婦人科に問い合わせたら、産まれつきらしい。

私は先生に婦人科の先生に会わせて欲しいと言って時間が決まり次第、
また連絡するって言われた。

私は昔からあまり走らないようにねとは小さい頃から言われてきたけど、
理由は知らなかった。

嫌なことがおこると全てが繋がることに理解した。