ある日。

隣のクラスの子に告白されたが断った。

だって関わったことないからどんな性格かも知らない。

それを隠れていたクラスの雪見は呟いた。

「もったいないな〜。学年で人気でナンバーワンなんだよ〜。」

そんなものには興味ないし私には好きな人がいる。


高校1年の村河 由衣《むらかわ ゆい》。

最近は学校が唯一の楽しみの私。

高校に入ってから父親の暴力が酷くなった…。
っていうかまだ2ヶ月しか経っていないけどね。

私は教室に戻りいつも通りに授業を聞いていた。

クラスの男女関係なくワイワイと話、真面目に色々と仕事をこなしてきた。

授業が終わり急いで部活に行こうとして教室を出ようとしたら、部長に声を掛けられた。

今日はバドミントンの部活がないみたいで…残念だった。

だが部活会議をするらしく、部員が集まった。

これからの練習方法や大会のことだった。

そんなに強い訳ではないが大会では準決勝くらいまではいくし県大会は出れるくらい。
そこまでスポーツが充実してる高校ではない。


部長の北瀬 勇気《きたせ ゆうき》先輩と副部長の田村 友美《たむら ともみ》先輩がまとめてた。

 「他に意見はないか?」

 私は手をあげ意見を言った。
珍しいことなんよね!
「苦手分野に分かれて練習したらどーでしょうか?サーブが苦手だったりスマッシュが打てなかったり。」

「確かにな!じゃぁその方向で進めてくがグループ分けとかもしたいが今日はここまで。
はい。お疲れ様でした!」


会議は終わり、帰ろうとしたら勇気先輩に止められた。

「今から時間ある?」

私は少し動揺したが特に用事もあった訳でもなかっので頷いて応えた。

「大丈夫です。」

近くのカフェに入って私は紅茶のホットミルクティーを頼んだ。
勇気先輩は抹茶ラテを頼んだ。

「えっと…。急にど、どうかしたですか?」

ちょっと緊張のあまり噛んでしまった。

「あっごめんごめん。実は…珍しく部活に意見してくれたから何かあったのかなって思って…。
別に変なこと言ってる訳ではないけど相談くらいは乗るよ。」

私はそんな勇気先輩が好きだった。

「何もないですよ!」

「それならいいけど、何かあったらいいなよ?」

「はい、ありがとうございます。」

先輩が急に思いついたかの様に質問してきた。
「えっと…好きな人とかいるの?」

私はあまりにも唐突で本音のこと言った方がいいのか迷ったが辞めた。
「今はいませんよ。」