後日、皆んなは灰原志保の真の恋人を目の当たりにした。
 その相手は何と、2年D組でテニス部の西条塚徹である。

 これには直斗たちはビックリ仰天した。

 褐色の肌に明るい色の髪型が特徴の男子で普段は分厚いメガネを掛けたドジなヤツだが、その素顔は整った顔立ちのイケメンなのだ。
 冷静沈着な一面を持っている事を直斗と圭太、カトリーだけが知っていた。学園内で起きていた数々の事件に西条塚透も解決に加わっていたのだ。

「イェーイ!」

 照れ笑いする西条塚透の腕を掴んで志保がお茶目にVサインをする。

「やーるー!」

 関心する直斗たちである。