「じゃあ今まで何してた?」

「図書室や教室で時間潰してた」

「そして、俺が帰るタイミングを見計らって正門で待っていたってワケか?」

「頭冴えているわねー。そーだよ」

「そうまでして、わざわざ俺と?」

「たまにはイイじゃなーい、恋人同士なんだし」

「家に帰ってやる事、あんだろう?」

 色々とツッコミを入れられて、志保はムッとなった。

「私と帰るのが嫌なのかな?」

「そんな事ねーよ。志保っちはいつも、1人で帰っているって聞いたからよ」

「だからたまには直斗と帰りたいの。いつも寂しい思いをしているし」

「あっそう」