(プハハハ!)

 クサいセリフを吐いて、やる事が強引だなーって笑いしながら見るカトリーは志保の次のリアクションに期待して心弾ませた。

「ちょーっと!」と不愉快な顔を見せる志保。

 琉潘は背後の壁に追いやって迫って行く。

 ドーン!

(出たー! 壁ドン!)

 お決まりの壁ドンが展開されたのをカトリーは初めて目の当たりにした。

「俺から逃げたかったら、力づくでこの手を離してみな」

 志保は流潘の手をジッと見た後、今度は相手の顔に目を向けた。