「真剣なんでしょう?」

「だから俺!」

 すると、志保はいきなり手をパンパンと叩いた。

「ハイハイ! これでオシマイねー!」と志保はズバッと言って、足早に立ち去ってしまった。

 案の定、佐武って上級生の男子なんか相手にされなかったってワケだ。
 ア然となるカトリー。

「結論、早ッ!」

 黒澤ルーナとは違うクールな雰囲気を持つお嬢さまだから男子にモテモテなのに、ガードが固いって事を知ってしまった。

 他にも何人かの男子が声をかけて来た。
 でも全てパスだった。