佐武弘毅って言う男子は志保を1人、校舎の屋上へ呼び出した。
 後を付けたカトリーは志保への生告白の現場をしっかりと目に焼き付けた。

 一通りの話しをした後、佐武はドキドキしながらこう、告白した。

「…だから俺、灰原さんの事がす…」

 相手が言い終わらないうちに、志保を片手を出してストップをかけた。

 え?

 目を見開く男子。

「あなた演劇部よねー?」

「…そうだけど?」

「そんなクサいセリフを言うの、お芝居だけにしたら?」