「カトリーちゃんが、アンタが通っている華亜音琉に入学するそうや。学校に来るようになったら、仲良くしてやってな」と圭太は母親からこう話しを聞いていた。

　カトリー本人が学校へ来るようになると圭太は校内を色々と案内したり和葉やほのか、芽衣や直斗に紹介したりした。
　陽気で人懐っこいカトリーはすぐに４人とも仲良くなった。　

　父親が日本人の『玲斗耕助』、母親が英国人の『クレア』のハーフのカトリーだけど、日本語がペラペラなのだ。

「日本語、上手だよねー？　どこで覚えたのー？」

　ほのかの問いにカトリーは話す。

「生まれはロンドンなんですけどぉ、小さい頃から東京で親と一緒に暮らしていたからー」

「じゃー、自然と覚えたんやなー？」と和葉。

「そーなるかなー？　へへ！」

　この時以来、カトリー嬢はみんなと親しくなった