「ちょーっと待て」と星谷が引き止める。

「え?」

 立ち止まって振り返った志保。
 近くを指差した星谷。
 芽衣とほのかがいるのだ。

「今度はオメェが、俺の疑いを晴らしてもらうよ」

「え?」

「来いよ芽衣!」と芽衣に手招きした星谷。

 ムスッとした表情で芽衣が歩いて来た。

「どうしたの大志万さん?」

「…」

 芽衣は何も言わずイヤな顔を見せる。