「そして次の日にトイレの所に置いた。オメェーが入って来るのを見計らってな」

 ここで自分なりに推理した志保。

「私がそこでスマホを見つけて咲に手渡した。それを見た知代子が私を疑うって構図ねー」

「カバンの中に入れていたハズなのにトイレに置いてあるなんて変だ。灰原志保がワザと隠したのでは? こーんな感じだよ」

 いきなり志保は手で壁を叩いた。

「ヒドいよねー! 許せない!」と激しい怒りを見せる志保。

「どーする? 小枝知代子を吐かせて栗川さんに事実を話すか?」

「あとは…、私がやる。ありがとう」

 志保はそう言って去ろうとした。

 すると…