「言ったっけ?」

「言ったハズだ。覚えてねー?」

 覚えてねーって聞かれて、芽衣は当時の様子を頭に思い浮かべてみた。

「ゴメン…、覚えていない」

 芽衣の方は覚えていないようだ。

「へー! そーんなキザな事を言ったの星谷くーん?」

 ほのかが興味を示した。

「うん、まあね」

「マジでそう言葉をかけたなら、芽衣はそーすべきだよねー?」

 ほのかに強く背中を押され、芽衣は直斗と交際する事となった。