「もう......私のことは放っておいてください」
香織ちゃんにそう言われてしまった日から、一週間が経った。
あの日から、僕は——。
「香織ちゃんに会いたい......」
——完全に、色のない日々を送っている。
もう無理。
今すぐ会いたい。一瞬でいいから会いたい。
机に突っ伏しながら、瞼に浮かぶのは香織ちゃんの姿。
まさか、あんなことを言われるとは思っていなかった。
もしかしたら少しは好意を持ってもらえているんじゃないかと思った翌日だったから。
放っておいてと言われてしまったから、これ以上嫌われたくはなくて、会いに行くのも控えている。
僕は何をやってしまったんだろうかと、いくら考えても答えは出ず、何もできずにいた。