僕達だって青春したい!


輝「ふぁーー」

おはようございます。
俺は彩瀬 輝月(あやせ かづき)です。
ただいま、朝の6時前。

俺の朝最初の仕事は妹たちを起こすこと。
まずは双子の妹、碧月(みづき)からだ。
普段はしっかり者の碧月だが、朝だけは弱い。

碧月の部屋は俺の部屋の隣。
双子だから近くにいないと落ち着かないんだ。
とか言ってみる笑
それも、無くはないけど、部屋が隣なのはたまたまだ。

さてと、起こそうかな。

コンコンッ
輝「碧月ー。起きろ。朝だぞ。」
.........。
・・・起きないな。

輝「...碧月?みーづき。.....入るぞ?」
ガチャ
輝「碧月、起きろ。遅れるぞ。」

碧「んー。ん、、わかった...。おはよう、輝月」

やっと起きた。俺は、あと二人起こさないといけないし、朝ごはん作ってくれないかな?頼んでみようか。

輝「うん。おはよう。俺は、蓮月たちを起こしてくるから、朝ごはん作ってくれないか?」

起きてすぐだし、ダメかな。

碧「ええ、いいわよ。」

輝「ありがとう。お願いするよ。」

さすが碧月だな。優しい妹だ。碧月は、優しいだけじゃない。面倒みもよく、優しい、誰もが認める美女なんだ。自分でも多少自覚があるらしいが、それを鼻にかけないから男女共に好かれるんだ。
次は次男の蓮月(はづき)の部屋だ。

蓮月の部屋は俺らの部屋がある階の1つ上の階だ。
この家は無駄に広い。無駄に広いくせに、俺たち兄弟4人しか住んでいない。
前までは父と母も含めて家族6人で暮らしていた。
だが、今は父さんが、海外出張でいない。ちなみに母さんもそれについて行ってる。

なんでこんなに広いんだよ、この家は...。

と、そんなことを考えていると、蓮月の部屋についた。

コンコン
輝「蓮月ー。起きろ、朝だぞ。...入るぞ?」
ガチャ
輝「蓮月、起きろ。朝だぞ。」

蓮「んー。っん。かづくん?...おふぁよ。」

あくびしながら...笑
可愛いな。
輝「ん。おはよう、蓮月。ほら、碧月がご飯作ってるだろうから、顔洗っておいで。」

蓮「うん。わかった。」

寝起きだからか分からないけど、そのふにゃっとした笑い方、すごく可愛いな。
俺の弟は誰もが認める、美少年。本人が自覚してるかどうかはよく分からないけど。
まぁ、それはいいとして、柚月(ゆづき)を起こしに行くとするか。
柚月は、蓮月の双子の妹だ。
部屋も隣だ。この双子は俺たちと違ってなるべく一緒にいないと落ち着かないらしい。産まれる前から一緒だからな。俺もわからなくもない。

コンコン
輝「柚月?朝だぞ。起きろ。」
柚月は、ほかの2人と比べて朝は強い。

柚「んっ。かーくん、おはよう。起こしてくれてありがとう。」

お、起きたみたいだな。
輝「うん、おはよう。さて、1階に降りようか、碧月が朝ごはん作ってくれてるから。」

柚「うん!いく!みーちゃんの、ご飯美味しいからすきー。」
ふっ。満面の笑みだ。
柚月は、優しくて、天然のふわふわ系美少女。ただ、本人は全く自覚していない。そう、無自覚なんだ。ここが問題なんだ。少しは自覚して欲しい。
ちなみに、自分で言うのはアレだが、一応俺も美男の分類だ。
気づいてる人もいるだろうが、俺は、シスコンでブラコンだ。蓮月と柚月は小さい頃から変わらず、ずっと可愛い、この2人のことを好きにならないわけがない。
あ、もちろん恋愛感情ではないけどね?

柚「かづくーん?早く、行こう?」

本当に可愛い。
輝「ああ。ごめんね。行こうか。」

柚「うん!早く行こう!」

ニコニコと機嫌のいい柚月と一緒に1階に降りる。