篤くんは・・・もぅいなかった。

まりちゃんと篤くんは付き合っていたわけ
ではなくて、ましてや別れたとかではなく。



まりちゃんが言った『いない』の意味は
篤くんは、もぅこの世にいないって
ことだったんだ。


中学時代、塾に通う3人。
そこには確かに篤くんはいたんだ。


そして篤くんはそこで、
まりちゃんに恋をした。


同じ頃に佐々木もまりちゃんに恋した。


まりちゃんは佐々木に恋した。


でも、3人は仲良しな、この関係を
壊すことをしたくなくて
想いを隠したまま・・・


それぞれの想いを尊重しながら
時は流れて・・・


でも、その中でも
まりちゃんは大人だったのかもしれない。


このまま、3人仲良しこよしでは
いつまでもいられないって思い、
まりちゃんは佐々木に告白した。