「お・・俺、秋吉。
 これからよろしくな!」

やべっ・・・どもっちゃったよ。


2人の間に立ってどちらかに
話しかけるというわけでもなく
両者に言ってみた。


「俺、吉田ぁ!よろしくね、秋吉くん」

すぐに返事をしてきたのは、
小さい方だった。


人懐っこい笑顔にかわいい声で
予想通りの反応。


これは仲良くできそうだ。


「俺は・・・加藤。」

低い声で言ったのはメガネくん。
こちらもまた、予想通りの感じだったが
そんなに悪いやつではなさそうだ。


俺達は簡単に出身中学の話なんかで
自己紹介をした。



『新入生は体育館まで移動してください』


その校内放送が流れたと同時に
教室の前扉から上級生らしき人が2人
入ってきた。