俺は別にそんな挑発に乗るつもりもない。

なので無視することにした。



こんな状況の中で、担当の先生は

「じゃぁ、隣の人と向き合いになって
 お互いの顔を描いてください」


ちょっとその課題はひどくないでしょうか?


隣と言っても俺の横には
だれも座ってないわけで。


画用紙を持って固まってる俺。


「一緒に描きましょう」

そう声をかけてくれたのは
高橋だった。


「高橋ぃ~~~」

泣きそうな顔で見つめた。


「なに、その顔・・・
 そんな顔を描いて欲しいわけ?」


「いや、男前に描いてね」


「フッ・・・無理ね。
 モデルが悪すぎる・・・・

 さぁ、こっちで」

そう言って高橋と俺と高橋の隣の席だった
人と3人で描くことになった。


その隣の席の人。

それが白鳥さんだった。