佐和に聞いたんだ。



「佐和、お前の夢ってなに?」



それは高校を卒業してワーホリも経験して
いよいよハワイへと準備する時期。



佐和は静かに、力をこめた目で



「私の夢は・・・・
 許されるのならば、あなたの
 側で生きたい」



もぅ迷うことなんてなかった、
その言葉を聞いて。



俺は佐和を連れて行くことを決めた。




驚いたことにその時点での
貯金は俺よりも遥かに佐和の方があった。



佐和は高校を卒業して就職し1人暮らしを
始めた。


そんな中でコツコツ貯めたと言う。



それは俺について来る為に。