教室に着くと、佐々木がニヤニヤしながら
俺を見つめる。


「お前、朝から熱烈ラブシーンを
 みんなの前でやったらしいな」



「おう!バッチリやってやったさ!」



「おうおう、開き直りかよ?!」



「俺は佐和が好きだぁ~~~~~!!」



教室中に響き渡る声で叫んだ。




恥ずかしくなんてない。
だって好きだから。



クラスの女子はクスクス笑っていたが
関係ない。



「お前、ハズいよ・・・・」



俺達は笑い合って、卒業式に向かった。
もぅやり残したことはない。


ちゃんと卒業式を俺は迎えられた。