久々に俺と佐和は教室まで一緒に
向かう。



「佐和・・・俺。
 ほんとに今までごめん」



少し落ち着いた俺はゆっくりと
話始めた。



「俺は自分のことばっかりだった・・。
 自分が傷つけたって思いたくなくて
 逃げて・・・・

 ほんとにごめん」



「うん、逃げてたなんて・・フフ。
 私は離れたなんて思ってないわ。

 あなたの言う、離れた時期も
 私達にとっては必要だったんだと思う」



「佐和ぁ・・・・
 お前ってすごいな・・・。

 もぅこれからは、そんな時間はいらないな。
 ずっと一緒にいてくれよ」



「あなたこそ・・
 側にいてね」


俺達は、ちょうど人の波が途切れた階段で
キスをした。