俺の腕の中の佐和が、小さくゆっくりと
頷いた。


「いいの・・・
 辛くなんてなかった・・・
 
 あなたのことを好きで
 幸せだった・・・


 初めて好きになった人が
 あなたで・・・
 孝太でよかった・・・


 孝太が好き」



「佐和」



周りの生徒達も、もぅ自分のことのように
俺達の様子を見てキャァキャァ言ってた。



「おめでとう」


なんて声まで、聞こえてくる。




俺は調子に乗って佐和に熱いキスを・・・

と、思ったが・・・・




佐和にあっさり拒まれた。