「プッ・・・
 なんで泣いてるの?」


もぅ情けなさも通り越して、
笑えてきた様子に佐和。




「ウェッグ・・ヒック・・・
 だ・・・だって・・・佐和ぁ~」



ハンカチを探している佐和。



「はい」



そう言って差し出された白いハンカチを
俺は受け取らず


「佐和が、好きだ」



そう言うのが早いか俺は佐和を
抱き占めた。



周りにいた生徒達は驚いて
俺達を見つめてる。



でも、そんなのどうでもいいんだ。



「佐和・・好きだ・・・
 今までごめん・・・

 あの日から、辛い思いさせてごめん・・


 受験の日、電話くれてありがとう・・


 佐和、好きだ・・・・


 佐和・・・」