数人の生徒を見送り、俺は立ち続けた。



そして、生徒の一団の中に佐和を見つけた。





緊張のせいで手の平は汗まみれで
喉はカラカラになっていた。





佐和の視線が俺にぶつかる。



一瞬俺を見て、驚いた顔をした・・・




ゆっくりと俺の前まで来る。




「佐和・・・」



「おはよう」



佐和は前と変わらない声で
前と変わらない様子でそう言った。



「俺、お前に話さなきゃいけないことが・・
 お前に謝らなきゃいけないことが・・


 俺を許せる?」




慌てて話したせいでいっぱいいっぱいの俺。

なにから話していいのか分からず、
全部詰め込む形になってしまった。