外靴から上履きに履き替えて俺は待つ。



もちろん、佐和を。




夏休み以降、佐和はここで俺を
待ったのかな?


暗い下駄箱から、見える門に続く道は
こことは対照的に明るく
そこを歩く生徒達はキラキラと
輝いて見えた。



この景色を佐和はいつも見ていたのかな?




いっつも待たせてばかりだった俺。




今日は俺が待つ番だ。





やべっ!泣きそうになってきた・・・





佐和は、泣いた?

今までに俺の知らないところで
泣いた?



俺のせいで泣いたか?