「お前さぁ・・・・・バカだな」


聞き終えた佐々木の一言目はこれだった。




「お前さぁ・・・
 高橋だって夏休みのことは
 別にいいって言ったんだろ?

 自分を求めてくれるだけでいいって
 そう言ってくれたんだろ?」



「うん」



「俺もさぁ、正直大学受験の前はさ
 むしゃくしゃしたし・・・
 まりにも当たったことだってあったよ・・

 そのぉ~エッチだってしたし・・」


少し照れながら自分のことを話す佐々木。



「うん・・・でも、ただの憂さ晴らしで
 したわけじゃないだろ?」



「う~~ん・・・
 なんていうか、お前の言葉で
 言えばはけ口にしてしまったのかもしれない」



「え?」



「お前のしたことは・・・・ 
 褒められたことじゃないけどさ・・・

 でも、どこのカップルでも
 あることなんだよ。


 彼女のさ、愛情に感謝こそするべき
 ことなんだよ。


 女だって分かってるだろ?
 愛情から来るエッチなのか、
 はけ口なのかってことはさ・・・。」