「人を猿のように言うなよ~」


「あ~悪い・・・」


「出来なかったのには理由があって」


「うん」




俺は素直に自分の考えを話した。


佐和の過去のことを、
理解したつもりだったこと。


でも、できなかったのは
そのせいだったこと。


佐和を傷つけたくなくて
そのことを隠したこと。


そして夏休み・・・・
あの日にしてしまったこと。


あの日の佐和の言葉。



今までだれにも話さずにきた全てを
吐き出した。


苦しくなりながら、泣きそうになりながら
全てを話すことに集中した。