「こうちゃんは朝、パン派でしょ?
 だから変わりにお母さんが
 カツ丼で、応援するわ」



「プッ・・・
 サンキュー」



「ねぇ、こうちゃん。
 こんなこと言っていいか分からないけど
 別にどっちでもいいのよ」


「なにが?」



「大学でどうしてもやりたいことが
 あるわけじゃないでしょ?」



「ん~まぁ」



「だったら、絶対大学に行きなさいなんて
 お父さんもお母さんも思ってないのよ。

 あなたがやりたいことを見つけるための
 時間だって思ってるから・・・



 だから、今日までがんばったんだから、
 それだけでお母さんは充分よ」



我が家流の応援の仕方。
ちゃんと逃げ道を用意してくれる。


大学に行くなとは、オカンも思ってない。


できれば入って欲しいだろうけど、
それでもいつでも俺の気持ちを
最優先に考えてくれる。