季節は夏を過ぎ、秋に向かった。


もぅすぐそこに冬がやってくる。




そしてそれは俺達の卒業を意味していた。





ねぇ、佐和。

君はあのころ、どんな風に過ごしていたの?



俺のことを思い出すことはあった?




それとも、もぅ忘れてしまっていた?





ねぇ、佐和。



俺は間違っていたよね?



君の手をなぜ離してしまったのかな?






卒業が近づくにつれて、俺は
後悔ばかりしていたんだ。



今までのこと、佐和のこと。