流れ星を見たかったけど、そうそう
俺の思惑通りにはいかず・・・


世の中、そんなに甘くはない。



それでも、けっこう粘ってみたけど
寒さに負けてペンションに
戻ることにした。




帰りは小走り。


だって、春なのに寒いんだもん。




そして意識しないでいようと、
思っていたのに、そんな訳にはいかず、
いやでも夜、この後のことを
考えては打ち消して・・・


でも、また考えて・・・を
繰り返しながら佐和と小走りで
ペンションの部屋に戻った。




まさか、この後、俺達の間に
不協和音が響くなんて・・・


この時の俺は、全然分かってなかったんだ。