夕食を終えて、俺は佐和を
散歩に誘った。



持ってきた服を着込んで
俺達は外に出た。



オーナーにさっき教えてもらった
星が綺麗に見える場所まで
2人で手を繋ぎ歩く。



春だというのに、こんなに寒いなんて。



あまり長居はできそうにないけど
どうしても、見たかったんだ。



並木道を歩いて、拓けた場所まで
たどり着くともぅ、そこは
満天の星が広がっていた。



だれもいないこの広い草原に
俺と佐和だけ。



この星も俺達だけのもののように
感じた。



「すげ~な!」



「うん」



繋いだ手を強く握り、握り返す佐和も
きっとすごく感動してるって
分かる。