並木道を2人で並んで歩く。



高校生らしくはないけど、佐和らしい
そんな時間を過ごした。



小さなペンションを予約した俺達は
日が暮れるまで、散歩を
楽しんでから、そこへ向かった。



木でできた小さなログハウスで
そこにマッチしまくりの髭面の
優しそうな熊に似たオーナーに
笑顔で迎えられて、部屋に案内してもらった。



必要最低限のものしかない部屋。



ベット2つにトイレとお風呂。
それと季節はずれと思える暖房器具。



テレビなんかはない。



黄色いカーテンを開ければ、山が見える。




お客は、俺達と他2組。


家族連れと俺達のような高校生カップルだった。