「佐和・・・」


「ん?」



写真に目を向けたまま、そうね
そうねと気のない返事を続ける佐和。



「佐和ちゃん」


「ん?」


「佐和ちん」



「なに?」


しつこく呼ぶ俺に観念して
俺の方にやっと視線を向けた。


すかさず、キス。



「なにぃ?」


佐和は不振そうに文句を言う。



「佐和が写真ばっか見てるから
 制裁を加えた!」



「意味わかんない・・・」