俺は帰ってから渡そうかと思っていたが
昨日、買ったネックレスを
この場所で渡すことにしたんだ。



「指輪はないけど・・・・
 今の約束の証!!」


そう言って佐和にネックレスを
渡した。



「くれるの?」



「うん」



佐和は箱を開けて、小さな花の
ネックレスを指でそっとなぞりながら
見つめた。



「ありがとう・・・
 ほんとにうれしい」



「次ここに来た時にもそれ、
 つけといてくれよ」


「うん」



佐和の首にネックレスをつけてあげた。



白い佐和の肌に、そのネックレスは
とても似合っていた。