この日の夜に佐和に電話をかけた。


俺は佐々木達には言えずにいた
今日、感動したことを話した。



「俺さ・・自分の世界が広がったように
 感じたんだ」


『うん、そうね』


「佐和と一緒に周りたいよ」


『私もあなたの側で、あなたが
 感動するものを一緒に見たいわ』



「うん」



胸の真ん中が熱くなるのを感じた。


どうやら俺はハワイに着いてから
なにもかもに感動しまくるように
なったらしい。


『さぁ、そろそろ寝ようか?』


「うん、おやすみ佐和」


『おやすみ、孝太』



電話を切って自分の部屋へと戻りながら・・・



ん????


今、孝太って呼んでくれた????



まじ???




今日1番の感動は・・・色々見て
周ったことよりも佐和が孝太と呼んで
くれたことになってしまった。