「汚くないよ」


俺と佐々木と、どっちが先に
言ったかは分からない。

でも同じことを言った、強く。



「あはは、ハモってるし・・・」



「そんな男に白鳥さんは似合わないよ。
 もっと全部、受け入れるような
 器のおっきい男が、きっと
 現れるよ・・・」



「そんな人・・・いるかな?」



笑いながら泣いた、白鳥さん。



「いる!!!」



俺も佐々木もたぶん・・・・
山下の顔を思い浮かべていたんだ。



あいつはきっと白鳥さんの
すべてを受け入れれる、そんな男だ!

って、自信をもって言える。