「考えることは同じみたいだな・・」


「そうだな・・」





小さな広場のようになったここ。
石畳になっていて、真ん中には
大きな時計がある、待ち合わせに
使うならここだろう。




他に待ち合わせに使えそうな場所なんて
この街にはない。




その場所が見渡せる近くの喫茶店へ
2人で入る。



外で待つには厳しい季節。




行きかう人は皆、足早にどこかへ
消えていく。



俺と佐々木は、ただ黙って窓の
外に目を向けていた。