半泣きな顔で黙って鼻を拭かれる佐和。


「好きぐらい・・・言ってくれよ」



ちょっと凹む俺をじっと見つめて
佐和は言ったんだ。


「好きよ・・・」


そう言って抱きついてきた。



俺はうれしくて・・・・




さっきと同じように佐和のほっぺに手を
当てて上を向かせる。



そっと顔を近づけていくと
さっきと同じように佐和は目を
閉じる。




俺と佐和の初めてのキス。



優しく、幸せなキス。




「佐和、好きだ」



「私も好き」