ハンバーガーは家までの間に
すっかり冷めてしまっていた。


でも、佐和と一緒ならなんでもうまい。


俺ってほんとに単純。



「おいしいわね」


冷めたハンバーガーを佐和も
おいしいと言った。



「うん、うめぇ~」



「こうやってだれかとご飯を
 食べるのって・・・
 幸せなことね」



「ん・・そうだな」



「秋吉?!」



「ん?なに」



「あなたでよかった・・・」



「俺も佐和でよかった」



「フフ」


今日の佐和はなんだか素直で
かわいかった・・・・


ってどんな時でも、俺にとっては
かわいくて愛しい佐和だけど。