チャイムと同時に俺は佐々木を冷やかそうと
振り返った。


「なぁ、佐々木とまりたんはどういう関係?」


あからさまにぎょっとした顔をした佐々木は


「な・・なんだよ、それ?」


「なんかおかしくねぇ?」

「おかしくないよ」

「ほんとに?」

「うん」


めちゃくちゃ怪しい・・・・・


「そ、じゃぁ、まりたんに聞こうっと」

そう言って立ち上がるフリをしたら
あっけなく佐々木は白状した。


「同じ塾だったんだよ」

「ふ~~ん・・・で?」

「で?ってなに?それだけだよ」

「んなわけないじゃん!!」

「んなわけあるんだよ」


そこにまなおが参加して

「なになに??」

興味津々な顔で佐々木と俺の顔を交互に
見た。