俺にとって忘れられない夏休みは
とうとう終わってしまって、新学期が
始まった。



下駄箱に行くと佐和は、いつも通り
俺を待っていた。



「おはよう、佐和」


「おはよう」


2人で教室まで行く。


女子だらけのこの学校で、カップルで
歩く俺達は、最初こそ好奇の目で
見られていたが、それも日常に
変わりつつあった。



もぅ俺達を見ても、だれも驚いた顔を
しなくなった。



俺にとっては、それはうれしくて・・・


周りにも認められたような気がして、
公然の仲ってやつになれた気がするんだ。