夏の夜にも関わらず、夜風は
思いの外、涼しげで
自転車を飛ばして店へと向かったが
汗をかくことはなかった。



店内に入ると、飲み物だけを注文して
2階の座席へとトレーを持って
上がる。




店内には同じぐらいの年頃の人間が
溢れていた。




みんな金がないのね・・・




きっと飲み物だけで、何時間も粘る・・・


俺もそうだけど。






佐々木の姿を探したが、どうやらまだ着いて
ないらしい。


空いてる席を見つけて、佐々木の
到着を待った。